北海道の温泉

道内にはさまざまな特徴の温泉がたくさんあります。
今回は中でも印象に残った泉質、そして大自然のつぶやきを十分に堪能できる温泉を紹介します。
もし北海道に旅行される機会があれば立ち寄って頂きたい道内8か所の温泉地を私なりに選ばせて頂きました。

温泉紹介1

港のゆ

お気に入り度 ★ ★ ★ ★
住所 稚内市副港市場2階
電話 0162-22-1100
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉

国内最北端の温泉、無色透明で少し塩っぱい味がします。内湯・露天があり、肌にやさしくさっぱり感がある温泉です。最北の大海原を眺めながら入る露天風呂は長旅の疲れを癒してくれます。休憩処もありのんびり過ごすことができます。何といっても国内最北端の温泉ということに行って見たくなりますね~。近くには宿泊宿(ホテル・旅館・民宿)が多くあり、海の幸が盛り沢山のお店が立ち並ぶ稚内市内、一度は行って見たい所です。

温泉紹介2

豊富温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 北海道天塩郡豊富町宇上サロベツ1988番地の17
電話 ふれあいセンター 0162-82-3782
泉質 ①含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性高張性温泉)
②含よう素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉)

サロベツ原野の位置に、油分を含んだ石油の臭いがする世界でも類を見ない泉質を持つ豊富温泉があります。アトピー性皮膚炎や乾癬等の慢性皮膚疾患で、お悩みの方々からも 注目され、全国から多くの方々が湯治に訪れています。私の印象は、今までに見たことがない「油の浮いた温泉」です。特に朝8時半(オープン直前)に行くとねっとりとした油が湯船いっぱいに浮かんでいます。湯上りの体にはベタベタと油がまとわりついているため、備え付けのボディソープ・シャンプー等で洗うことができますが、油の臭いまで取り除くことができず一日経ってもその臭いが取れません。不思議な不思議な温泉。
※豊富温泉に行くときは、着替えを持っていきましょう。

温泉紹介3

熊の湯温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
電話 無 (無料開放)
泉質 含硫黄・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉

羅臼漁港から知床横断道路国道334号線をウトロ方面に車を走らせ約10分か15分の所にあります。道路際の駐車場に車を止め、左手山道を進むと解放感たっぷりの露天風呂が見えて来ます。男女別の露天風呂で料金は無料、なんと24時間開放しているそうです。泉質からして温まる温泉です。
知床の森林に囲まれた露天風呂は格別で、夕方になると地元の漁師さん達が訪れほのぼのとした「地元ふれあいの湯」となり、観光者の私達にも気軽に声を掛けてくださり、安らぎの空間を知床で見つけました。是非おすすめです。

温泉紹介4

かんの温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 北海道河東郡鹿追町然別峡
電話 050-5319-6223
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉

十勝岳の奥、ウペペサンケ山の南方山裾に位置する「かんの温泉」、狭い山道をひたすら走り抜くと一軒宿が見えて来ます。一時期閉鎖していた時期もありましたが、あまりに湯量が豊富でいい温泉(泉質)なので、温泉仲間の強い後押しで復活したという「かんの温泉」。
自噴源泉100%かけ流しで男女11の浴槽にそそがれています。数ある道内の温泉の中で誇れる温泉です。私は国内屈指の名湯「心の湯」と名付けました。
この温泉に入ると泉質以外の成分が・・・と感じてしまいます。それは浴槽によって肌触り、香りが異なり重厚感のある温泉です。山奥の一軒宿でこれだけ豊富な湯量と泉質を味わえるなんて。
この温泉を教えてくれた友人に感謝です。ありがとうございます。

温泉紹介5

吹上露天の湯

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 北海道空知郡上富良野町十勝岳
電話 0167-45-4126
泉質 酸性-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉

富良野から十勝岳に向けて車を走らせると、吹上温泉保養センター白銀荘、が見えて来ます。
そこから約200・300m先の山の中に砂利道の駐車場らしきものがあります。一旦車を止めて山道を歩いていくこと5分ほどで急な傾斜の所に「吹上露天の湯」が見えて来ます。
露天風呂は2つあり男女共同浴場です。着替える所は特になく岩の上にまとめて置きます。
女性の方は水着着用で入ります。時にエメラルドグリーンの色に変わるという不思議な泉質の温泉です。
露天風呂のすぐ横の急斜面には勢いよく水が流れ、その水しぶきが露天風呂に降りかかり、自噴の露天浴と森林浴のコラボレーション。マイナスイオン全開、あるんですね~贅沢な自然の空間は。ちなみに、この露天風呂、宮沢りえが北の国からのロケで入浴したそうです。

温泉紹介6

丸美ケ丘温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 北海道河東郡音更町宝来本通6丁目2
電話 0155-31-6161
泉質 アルカリ性単純温泉(モール温泉・二酸化炭素泉)

音更町(おとふけちょう)の小高い山の上に、約30,000平方メートルの広大な敷地の中に建つ「丸美ケ丘温泉」。
モール温泉という珍しい温泉。地元の方々や温泉愛好家に人気です。
モール温泉とは、泥炭や亜炭層から湧き出る褐色の温泉で、植物起源の有機質を多く含み、普通の温泉の泉質とは別次元のもので、腐植質を含有しているとモール泉と呼ばれるようです。
丸美ケ丘温泉のモール温泉は濃度が濃い温泉として知られ、内湯に2か所の浴槽があり、熱湯とぬる湯があり、ぬる湯は36℃~37℃で入浴1分ほどで炭酸泉が肌に泡がまとわりつき、触るとヌルっとしたアルカリ成分の濃さを感じます。
丸美ケ丘温泉はモール泉と二酸化炭素泉それにアルカリ泉の3つの泉質を併せ持つ国内でも珍しい温泉、「究極の美肌の湯」です。この地にいるだけで幸せを感じます。

温泉紹介7

二股らじうむ温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 北海道山越郡長万部町字大峯32番地
電話 0137-72-4383
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(二酸化炭素泉)

明治時代から湯治として知られている温泉。源泉に含まれる石灰分によって形成される石灰華が特徴で旅館の傍には巨大な石灰華ドームが形成され、北海道の天然記念物に指定されています。
道南道(長万部インター)から大峰方面へ車で約40分ほどの山間に位置する一軒宿で、全国各地からの温泉愛好家が訪れる人気のスポットです。内湯と露天風呂が男女毎に分かれていて熱湯とぬる湯があり、ぬる湯が人気です。近くには温泉プールもあり、適度な水圧により血行不良の改善等に効果があると言われています。湯の花からカルシュウム濃度の濃さを感じます。

温泉紹介8

下の湯

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 北海道函館市大船町821
電話 0138-52-5344
泉質 硫黄泉

道南駒ヶ岳を右手に噴火湾に沿って国道278号線を走り豊崎町に到着、そこからわき道に入り10分ほどで「大船温泉下の湯」があります。150年前に開湯したということで建物も150年と古くひなびた温泉ですが、この地域での硫黄泉は珍しく本格的な温泉です。
夕方になると地元の漁師さんが仕事の疲れを癒しに訪れ地元に親しまれた温泉。驚くほど古い建物にビックリですが温泉はピカイチです。
この温泉を見つけるのがたいへんですが、機会があれば是非ともチャレンジする価値ありです。江戸時代の建物と温泉にタイムバックという印象です。