目次
源泉かけ流しの温泉とは
よく「源泉かけ流し」ということを見聞きします。この意味をきちんと理解されていますか。今回はその「源泉かけ流し」とは、について紹介します。
≪ 源泉かけ流しとは、源泉から湧き出た温泉を浴槽にそそぎそのまま使い捨てること。 ≫
ですが、下記のような人の手を加えたものでも「源泉かけ流し」と掲げている施設は多くあります。
① 温泉の温度が低いため加温。
② 温泉の量を補うための加水。
③ 温泉の使い回し循環・濾過。
④ 消毒のための塩素使用。
①~④について、更に詳しく。
① 温泉の温度が低いため加温。
100m掘るごとに2度~3度上がるといわれています。1000m掘って20度~30度程度、入浴できる温度ではありません。
温泉法では25度以上で温泉。沸かさなければ入れませんよね~。
② 温泉の量を補うための加水。
温泉が高温なため冷やすため必要最小限度の加水は認められていますが、温泉の量を補うための加水は論外です。
③ 温泉の使い回し循環・濾過。
浴槽に内風呂・露天風呂と多くの数を有している施設において、すべて源泉で賄うことが難しいため温泉を使い回し(循環)し、
かつその際に出る不純物等を取り除くため「濾過」をします。しかし皮脂(アカ)まで取り除くことはできません。
④ 消毒のための塩素使用。
③の循環・濾過で除去できない皮脂(アカ)等を消毒するために塩素を使います。
消毒の方法は塩素以外にもありますが、コストがかかり、コスト的に多くは塩素が使用されています。
塩素は活性酸素を増やし、老化を促進させ人体には有害です。
如何でしたか、非火山性の温泉(人工的に掘削)は平野部に多く、この掘削技術の向上により都内でも温泉が出る時代です。しかしその噴出量には限りがあり、大型の温泉施設では①~④は不可欠なのでしょう。
塩素の入っていない新鮮な温泉、本物の「源泉かけ流し」といえる施設は全体の僅か1%程度といわれています。
その温泉を探すヒントは。
◎ 自家源泉を所有し、またはこれに準じた温泉噴出量と浴槽のバランスがとれている施設。
100%の源泉が浴槽にそそがれ、そのまま使い捨て常に新鮮な状態の温泉。塩素消毒は無用。
◎ 「源泉100%かけ流し」と掲げている施設。加水・加温・循環、濾過・塩素消毒等、手を加えた温泉施設では使用できない文言です。
以上、源泉かけ流しについて紹介しましたが、温泉には人それぞれの楽しみ方があります。大切なのは「心地良さ」であり、その基準は十人十色です。
自分に合った温泉を選び、その魅力を楽しみましょう。
温泉旅の魅力いろいろ
≪ 施設充実派 ≫
温泉に行くなら、大きな施設でのんびり過ごしたい、日常から解放され時には贅沢な時間を過ごしたいとお考えのあなた、大きな施設では設備が充実し、そこにいるだけで普段から解放された気分になります。また大きな施設ですとお風呂の種類がたくさんあり、そうした風変わりな温泉に入ることで心身ともに癒されます。贅沢な時間も自分へのご褒美ですね。必要です。
≪ 温泉重視派 ≫
温泉重視派のあなた、日本は温泉王国。素晴らしい温泉が各地に点在しています。ミネラル濃厚な自家源泉を持つ宿、また自然に湧き出た温泉(自噴)。
温泉法でいう泉質10種以外の不思議な泉質等々、探せばあります。そんな温泉を検索するのも楽しいです。ちなみに、温泉案内全国版にはそのような温泉を紹介していますので参考にしてください。
≪ 価格重視派 ≫
温泉に行きたい、けど費用は抑えたいという方、温泉重視という観点から検索していくと以外にリーズナブルな温泉地が多くあり1泊2食付で1万円未満の宿はたくさんあります。 大型施設より小規模の宿の方が自家源泉があったり、極上の温泉に出会えることが多く、おすすめです。また、共同浴場のある温泉地は特にお勧めします。共同浴場はその地の源泉近くにあることが多く湯量も豊かで源泉100%の極上温泉です。是非共同浴場の湯めぐりもお勧めです。料金は寸志(お気持ち)とか300円以下で入浴出来たり、無料の所も多くあります。
≪ 楽しい温泉旅派 ≫
いいですね~、このような旅をしたいですよね~、車で行ける距離であればのんびりドライブも楽しいです。途中の道の駅に立ち寄ったり、行き先で立ち寄る食事処など何気ない楽しさはたくさんあります。車中泊が人気なのは楽しい旅を求めているからなのでしょうね。また事前に行き先の下調べをすることも、まさに「転地効果」ですね。旅は自分自身で組み立てることが最も楽しいし、望ましいと思っています。最近ではローコストキャビン(LCC)の誕生でその距離が拡大され、日帰りの九州や北海道の旅もあり得る時代です。幸せホルモン全開ですね~!
≪ 秘湯めぐり派 ≫
国内には、野湯・秘湯と呼ばれる温泉はたくさんあり私の好きな温泉です。マイナス電子(イオン)と野湯のコラボの地。大自然に囲まれ清流の音を聞きながら入る温泉は格別です。十勝岳山麓にある吹上露天風呂・知床の熊の湯・三朝露天風呂・別府のヘビンの湯等々そうした温泉は国内にたくさんあります。機会があれば是非お勧めです。
温泉と健康(その1)
私は温泉に入ると、ふと「この温かい熱源はいったい何処から来るんだろう」考えてしまいます。それは地球誕生の時にさかのぼり、その時の熱が今の私たちの身体を温めているんですね~。
46億年前の熱を温泉によって体験できるなんて感動です。温熱の起源は46億歳?いや成分まで考えるともっともっと古いかも~。私たちの体を温めてくれる温泉は何か特別なものが潜んでいるような感じがします。いつもそんなことを思いながら温泉に入っている私です。
温泉と健康について大きく2つに分けられます。
〇 体を温める温熱作用の他に水圧・浮力、清浄作用など、私たちの体に物理的に働く効果。
〇 温泉の成分が皮膚から体内に吸収され、体の機能が健康になる化学的効果。
さらに、温泉には説明できない特別な効果もあります。温泉に行くと気分がリフレッシュするような感じがします。
この現象は、広く「総合的生体調整作用」と呼ばれています。
≪ 温泉の効能について ≫
温泉入浴することで大きく下記の3つの効能があります。
〇 体温を上げてくれる。
〇 泉質に含まれる成分(ミネラル)の吸収。
〇 日頃のストレスを解消してくれる。
温泉には様々な効能があることは実証されています。特に「健康寿命」と考えた場合に、私たちの身体にやさしい「ミネラルが豊富に含む温泉」は入浴するだけで健康寿命を延ばすことが可能です。
≪ 更なる温泉効能 ≫
温泉には鎮痛効果「天然ロキソニン」があり、42度前後の温泉にゆっくり浸かることで、身体の痛み、こわばり等を和らげてくれます。
温泉に首まで浸かることで幸せホルモンが分泌され、愛情を注ぐ心を養い、また日頃マイナスに働く依存性を断ち切り、より良い健康モードに心身を整えてくれます。
温泉入浴により体温が上がることで体内の動物性脂肪を溶かし血液をサラサラにし動脈硬化や糖尿病など体調の改善へと導いてくれます。
温泉入浴することでダイエット効果があります。40度程度温泉に20分前後浸かることで約100キロカロリーのエネルギーが消費されます。
またお茶に含まれるカテキンは体脂肪の燃焼等に効果があるといわれています。お茶を飲んでから入浴することでカテキン吸収率を高めます。
またスポーツドリンクなど吸収率の高い飲み物も効果的です。
温泉に入るだけで市販の健康サプリの効果と比べ約4倍、呼吸入では約8倍程度の効果があるといわれています。温泉は私たちの身体に良いことが解っています。
温泉と健康(その2)
〇 体を温めることの重要性
体を温めることは免疫アップにつながり病の予防に効果があるといわれています。
時に40度以下の温泉にじっくり浸かることによって、副交感神経を優位にし血管拡張作用により血流が良くなり血圧を下げる効果があり、
また血液が末梢まで届くことで体液循環が活性化し病の嫌いな環境をつくります。
これと逆に低体温は病の好む環境といえるでしょう。普段からシャワーより湯船に浸かり身体を温めるよう心掛けましょう。
〇 ストレス(交感神経の緊張)は温泉で解消
温泉入浴で怒り出す人、イライラする人見たことありますか。私はありません。
40度以下の温泉に浸かることでその心地良さ(アルファー波)が日頃のストレスを解消し、緊張の脳からやすらぎの脳へとリセットしてくれます。
温泉成分のカルシュウムイオンが多いほどその効果が期待出来ます。
更に副交感神経を刺激し体液の循環を良くし、リンパ球がバランス良く増える環境をつくり、免疫力を高め健康改善へと導いてくれます。
日頃暴走気味な交感神経を健康な状態にリセットするためには、副交感神経を刺激し、脳も体もリラックスさせる温泉入浴は効果的です。
〇 地上1気圧から温浴(全身)圧力500kgの刺激
温泉に肩まで浸かると、体に約500kgの負荷がかかります。その刺激がマッサージ効果を体に与えてくれます。
血管のポンプ機能に刺激を与え体液の循環が変わります。温泉に浸かり軽く体を動かすことは浮力効果の運動による更なる効果が期待出来ます。
また入浴しながら笑ってお話しすることは幸せホルモンが分泌され免疫力が高まります。
〇 体温を1度上げる入浴方法
低体温の身体では病が好む環境、と前項で記しました。体温を1度上げることで免疫力を高め病が嫌う体内環境を作ることが大切です。
方法は他にもありますが、今回は入浴することで体温を1度上げる方法をご紹介します。
▽温泉・自宅の風呂を問わず、適温水に約30分肩まで浸かる。これを10日続けると体温1度上昇。
刺激の少ない単純温泉など、また自宅の風呂がお勧めです。硫黄泉や酸性泉では体に負担がかかります。
いきなり長湯は禁物、徐々に身体を慣らしていきましょう(お湯の温度は自分で入れる温度)
また入浴の前後に熱い「さ湯」をふうふうと飲むことで体はポカポカです。
〇 自宅の風呂で癌に効果的な入浴方法
癌を患い湯治で回復を、と願う方々が増えています。今回は自宅の風呂で癌に効果的な入浴方法をご紹介します。
▽市販の掃除用の重層を購入し、やかんに重層500gに水1Lを混ぜ65度以上(沸騰可)に熱したものをお風呂に入れて入浴。
経皮から重層の成分が体内に浸透・吸収され体液が変わり癌の嫌う体内環境を作るといわれています。重層は優れものですね~。
温泉と健康(その3)
日本の医療技術は世界トップレベルといわれていますが、現実に癌と診断される人は年々減るどころか増加傾向にあり、2人にⅠ人が癌と診断され、3人に1人が癌で死亡(年間約40万人)深刻です。
一旦癌と診断されれば本人はもとより、家族や周りの方々に与える様々なストレス等、その影響は計り知れなく重く圧し掛かってきます。
ここで、皆さんが健康で過ごすための簡単な癌予防、更に慢性疾患予防について紹介をします。
癌細胞が嫌う4つを見て行きましょう。
〇ひとつ目、癌細胞は 「熱に弱い」
癌細胞が嫌う体内環境、39度前後の温度でNK細胞(ナチュラルキラー)が活発化し癌細胞を攻撃
弱体化させ、42度で死滅、無くなります。低体温は癌の好む増殖しやすい体内環境といえます。
入浴時間に限度がありますが、「体を温めようという意識」を持ちながら入ることが大切です。また首まで浸かることで首・肩周辺の太い血管を温め深部体温を上昇させてくれます。
毎日入る自宅のお風呂、時に温泉で元気になりましょう。
〇2つ目、癌細胞は 「酸素に弱い」
体内に出来るだけ多くの酸素を取り込みましょう。最近腹を抱えて笑うことがありますか、笑うことで酸素を多く体内に取り込むことができます。コメディー番組など普段から笑うことを意識しましょう。
また、笑う以外に酸素を体内に取り込む方法として、前歯を合わせた状態でおへその下方10cm(丹田)を背骨(腰椎)に近づけるイメージゆっくり口で息を吐きます。吸うときは鼻でゆっくり、それを繰り返します。
鼻で吸うことで出来るだけ多くの酸素を肺に取り込むことができます。
〇3つ目、癌細胞は 「アルカリ性体質に弱い」
体内環境がアルカリ性に傾くと癌に限らず様々な慢性疾患から遠ざかるといわれています。体内をアルカリ状態にするには、単に酸性に傾く食材を少なく避ければ良いことで、特に肉類は酸性食として知られています。また牛・豚・鳥などは人間の体温より5度以上高く、その温度差によって動物性脂肪が私たちの体内に蓄積されます。普段からアルカリ性の食を摂るよう心掛けたいですね~。
〇4つ目、癌細胞は 「小食に弱い」
1日3食しっかり食べること・・・といわれていますが、成人になればそうともいえません。病の原因は体毒、つまり、呼吸からは大気中の様々な有毒が体内に摂りこまれます。また食事からも食品添加物などの有害物質、更に野菜においては農薬など、普段から多くの有害物質が体内に摂りこまれています。
体内環境が良好な状態では、それら有害物質は排出(デトックス作用)されますが、蓄積される体内環境では後に様々な疾患に繋がります。小食は体内に蓄積された有害物質を排出(デトックス効果)させる効果があります。
また小食は癌だけでなく、あらゆる慢性疾患から遠ざかることができます。(詳細除く)
私は1日1食、その効果は「内臓脂肪が減る」「お腹がすっきりへこむ」「排便が良い」「ストレスがコントロールできる」等々、様々な効果を感じています。
食べることの工夫より、食べないことの工夫が大切・・・と実感しております。
如何でしたか、「体を温める」 「笑う」 「食を意識」 「あまり食べない」、これらを意識すれば病は近寄ってこないということですね~ 健康が何より・・・ご参考にして頂ければ幸甚です。
温泉の入り方
毎年入浴時(自宅・温泉)問わず、約15,000人以上の方が亡くなっています。特に冬季にまた高齢者に多く発生しています。寒暖差の激しい浴室には危険性が潜んでいます。脱衣所と浴室の気温の差が影響しているようです。
〇 かけ湯の重要性(入浴中の事故を未然に防ぐため)
脱衣所からかけ湯をしないでいきなり浴槽に入る方を見かけますが、あまり関心しません。
入浴時のかけ湯には2つの目的があります。
〇 1つはお尻のまわりそして全身の汚れを洗い落とし清潔な状態で入浴する。(衛生面)
〇 2つ目は温泉の温度に身体を慣れさすためにしっかりかけ湯をする。(体調管理面)
温度の高い温泉にいきなり入ることは体に負担がかかり思わぬ事故になりかねません。
かけ湯によりその温度に慣れることで「湯あたりや事故など」未然に防ぐことができます。
1杯や2杯のかけ湯でなく最低10杯以上かけ湯しましょう。
入浴前に身体をゴシゴシ洗う必要はなくかけ湯で十分です。温泉は自宅のお風呂とは違い温泉に含まれる成分が経皮を通して体内に取り込まれます。
過剰な取り込みを防ぐためにもかけ湯のみで入りましょう。特に硫黄泉・酸性泉等はその刺激が大きく働きます。
〇 知っておきたい入浴方法
私達日本人が最も好む温泉の温度は、42度(熱湯)といわれています。
体に多少負担がかかりますが、目覚めの湯としてリフレッシュ効果があります。また朝の入浴ではすっきりとした気分になり効果的です。
しかし夜はぬる湯がお勧めです。就寝前1時間半程度を目安にぬる湯にのんびり浸かることで健やかな快眠へと身体が導いてくれます。
熱湯は交感神経が優位になりすっきり、これに対し40度以下のぬる湯は副交感神経が優位になり心を落ち着かせてくれます。
温泉の泉質や温度の変化をご自分で試してみるのも楽しいです。心地よく温泉を楽しみましょう。
また、入浴時浮力効果より手足を動かしたりするのも体に余分な負担をかけず効果的です。
〇 熱湯の場合、3分程度とし10分程度休みこれらを3回程度繰り返しましょう。
〇 ぬる湯の場合、5分程度とし休みを入れながら3回程度繰り返しましょう。
さらに全身浴で温まった身体を半身浴で休むことも心臓への負担が少なく効果的です。
〇 食事と水分補給
食直前後の入浴は控えましょう。食べた直後の入浴は体に負担がかかり消化に影響します。
また、お腹の空いた状態の入浴は、めまいなど体調に影響します。入浴は食事前後1時間半を目安に。
また、温泉入浴により多くの水分が体から失います。入浴前30分程度と入浴後もしっかり水分を補給しましょう。
※お酒を飲んだ後の入浴は、思わぬ事故になりかねません、お避け下さい。
湯上りは、手足などから熱が放出されます。足先に軽く水をかけることで保温効果があります。
泉質別適応
白く濁った温泉・赤っ茶けた温泉・無色透明の温泉等々、色々な温泉を見たことありませんか。地下深くにある物質の成分が地下水に溶け込み、その成分の含有によって温泉の泉質が異なります。国内の主な温泉の泉質は10種類に分類されます。浴室、脱衣所などに「温泉分析表」があり泉質が記載されていますので参考にしてください。
≪ 単純温泉 ≫
〇特徴 国内では一番多い泉質、湯あたりの少ない泉質
〇適応 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、冷え症、末梢循環障害、軽度高血圧など
≪ 塩化物泉 ≫
〇特徴 単純温泉に次いで多い泉質、塩分を含み保温効果が高い
〇適応 切り傷、冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症など
≪ 炭酸水素塩泉 ≫
〇特徴 入浴後の清涼感が特徴。アルカリ性で角質を軟かくし、肌が滑らかに
〇適応 痛風、切り傷、末梢循環障害、冷え症、皮膚乾燥症など
≪ 硫酸塩泉 ≫
〇特徴 傷を治す効果がある。保温効果が高い
〇適応 切り傷、冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症など
≪ 二酸化炭素泉 ≫ ※国内では数少ない温泉
〇特徴 低温のわりに保温効果が高い。血管拡張が強まるので血圧が下がる
〇適応 高血圧、切り傷、末梢循環障害、冷え症、自律神経不安定症など
≪ 含鉄泉 ≫ ※国内では数少ない温泉
〇特徴 鉄を含む刺激の強い泉質。源泉に近く酸化していない含鉄泉がよい(婦人の湯)
〇適応 疲労回復、健康増進など
≪ 酸性泉 ≫
〇特徴 肌にしみる強い刺激があり、慢性的な皮膚病の治療などに利用される
〇適応 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、糖尿病、表皮化膿症など
≪ 含よう素泉 ≫ ※国内では数少ない温泉
〇特徴 よう素を含み、飲むとコレステロールを下げる効果がある
〇適応 疲労回復、健康増進など
≪ 硫黄泉 ≫
〇特徴 刺激が強く、硫化水素ガス特有のにおいが特徴。血管拡張作用や殺菌作用がある
〇適応 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など
≪ 放射能泉 ≫ ※国内では最も数少ない温泉
〇特徴 微量の放射能を含み、ラジウム泉、ラドン温泉とも呼ばれる。皮膚や呼吸器から吸収され、入浴後はすぐ排出される(万病の温泉)
〇適応 疲労回復、健康増進など
まとめ
日本は温泉地の数、泉質の数、そして源泉の数、すべてにおいて世界一の温泉大国です。最近では外国の方々からも日本の温泉が注目され各温泉地でよく見かけます。先日群馬県の草津温泉では観光バスで多くの外国の方が訪れ湯畑の湯滝を見て大きく歓声を上げていました。確かに初めて見た湯滝の光景には驚くに余りあります。飛行機で数時間かけて来てくれた外国の方に私は「ありがとう」と心の中でつぶやいてしまいました。
私たち日本人は車で行ける距離に温泉がたくさんあり、身体に良い贅沢な温浴の空間が各地にあります。時間の合間に是非足を運んでいただきたいと思います。
最近では自宅でシャワーの利用率が多く、お風呂に入る機会が少ないのが現状です。シャワーでは体の汚れを落とすだけで温まることはできません。
シャワーにより体温が下がり病の好む体内環境を作り出してしまいます。体温を上げ体内の免疫を活性化させ健康へと自身の身体を導くことが大切です。
お風呂にゆっくり浸かり、時に温泉に浸かり身体を温め病の近寄れない身体づくりを心掛けましょう。
ちなみに自宅のお風呂で温泉の泉質をつくることは可能です。
温泉ソムリエ「良い子の温泉旅」でした。温泉に関することを紹介させていただきました。いままで温泉について解っていなかったことが最近、専門家・医療関係者(医師)等の研鑽と研究によりその効能・効果が解ってきました。そして「温泉は私たちの身体に良い」ということをより詳しく実証してくれました。その功績に感謝いたします。
温泉の効果・効能について、更に研究が進みその魅力が高まることを期待しております。またこのブログにてゲストの皆様の温泉旅の一助となればたいへん嬉しく思います。
最後までお読み頂き有難うございました。
皆様からのご意見・ご感想などお待ちしております。「必ず返信いたします」
温泉ソムリエ 良い子の温泉旅