関東甲信越、中部地方の温泉

東北には素晴らしい温泉がありました。このページでも負けていませんよ。風変わりな温泉が登場します。
天下の名湯草津温泉・赤倉温泉・濁河温泉等々、他にもいい温泉はたくさんありますが、中でも私がお気に入りの温泉を一部紹介します。

温泉紹介1

鹿の湯

お気に入り度 ★ ★ ★ ★
住所 栃木県那須郡那須町湯本181
電話 0287-76-2305
泉質 単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)

那須神社、殺生石近くにあるこの温泉は開湯1300年の歴史があり長年旅人や登山客の身体を温めてきました。那須と言えば茶臼岳(活火山)が知られています。白濁とした硫黄泉や単純温泉、そしてナトリュームを含んだ温泉などさまざまな温泉を楽しむことができます。
この温泉は浴槽別に41℃・42℃・43℃・44℃・46℃・48℃(女性は46℃まで)の温度の温泉を楽しむことができます。人気の温泉でいつも混んでいます。

温泉紹介2

むじなの湯

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 栃木県那須塩原市湯本塩原新湯
電話 無 (共同浴場)
泉質 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉

奥塩原新湯という所に数件の温泉宿があり、その周辺には、中の湯・寺の湯・むじなの湯と泉質の異なる共同浴場が3カ所あります。今回は「むじなの湯」を紹介します。むじなとはたぬきのことです。わかりにくい所なので簡単に道案内します。塩原温泉郷から日塩道路に進みます。ハンターマウンテンスキー場に向かって日塩道路を進むと数件の温泉宿が 見えて来ます。新湯という温泉場です。あとは「むじなの湯はどこですか」と地元の人に聞いてください。小さな建物ですが男女別になっていて関東屈指の名湯です。
営業時間はまばらです。夜は閉まっていますが、日中もし閉まっていたら近所の旅館を訪ねてみてください。鍵を貸してくれるかも知れません。この温泉は温泉愛好家からも絶賛の石油の臭いが漂う不思議な温泉です。

温泉紹介3

大出館

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 栃木県那須塩原市湯本塩原102
電話 0287-32-2438
泉質 含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉

塩原温泉郷から新湯に向かう山道を曲がりくねりながら進むと3件の温泉宿が見えてきます。いずれの温泉宿もおすすめですが、今回は「大出館」を紹介します。この元湯は今から1100年前の開湯という歴史を持つ塩原温泉郷発祥の地といわれています。
今から約350年前には80件以上の宿があって栄えていましたが、その頃大地震が発生しほとんど全滅となり、現在ではわずか3件の宿が残っているそうです。
ここのおすすめ温泉は、黒く濁った「炭の湯」です。鉄分を含む成分と他の温泉成分との化学反応によって黒い色になるそうです。その他にもにごり湯など各内湯・露天風呂に自家源泉で賄っています。きっと気に入ってくれると思います。

温泉紹介4

薬師湯

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 栃木県日光市湯元
電話 0288-62-2531
泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉

奥日光の湯元に「日光山温泉寺」、温泉の看板はありません。湯元の源泉に向かって歩いていくと、奥にお寺が見えて来ます。お参りするつもりで立ち寄ってみてください。そのお寺こそ湯元源泉の新鮮な温泉に入ることができます。立ち寄り専門で宿泊は不可です。
入浴料は500円、「薬師湯」白濁のにごり湯は硫黄の香りが漂います。濃度の濃い温泉が私たちの身体を包み、旅の疲れを癒してくれます。入浴後は座敷で休憩、お茶がとても美味しかったです。あまり知られていない温泉ですが、おすすめです。

温泉紹介5

草津温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 群馬県吾妻郡草津町草津
泉質 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉
(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)

草津温泉、源泉7か所(湯畑・白旗・西の河原・万代鉱・わたの湯・地蔵の湯・煮川の湯)全体の温泉噴出量毎分30,000Lと日本一。共同浴場の数18か所とケタ外れの規模を誇る温泉地。草津温泉はどこの温泉に入ってもすばらしい温泉ですが、その中でもあえて紹介したい源泉があります。それは煮川の湯です。
草津温泉は全体的に強い酸性泉ですが、特に新鮮な源泉を持つ煮川の湯は他の宿や共同浴場では入ることができません。煮川の湯と大滝の湯の2か所だけです。
美人の湯としても知られています。ちなみに最も強酸性は万代鉱(ph1.6)、優しいのはわたの湯ですが、わたの湯は旅館でも入ることができない珍しい温泉です。草津に来たら共同浴場の18カ所を巡ってみたいです。まさに温泉ざんまい草津温泉です。

温泉紹介6

万座豊国館

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 群馬県吾妻郡嬬恋村大字干俣万座温泉2401
電話 0279-97-2525
泉質 酸性-含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉(硫化水素型)

白根山を挟んで強酸性泉の草津温泉、その反対側に硫黄泉の万座温泉があります。万座温泉は濃厚な硫黄泉(白濁湯)で、その泉質を求めてたくさんの温泉ファンが訪れます。周りの山肌からはモクモクと白い蒸気があちらこちらで吹き出し活発な火山活動を感じます。
今回は、数ある温泉宿の中で「豊国館」を紹介します。万座温泉はすべて自噴の硫黄泉で、その噴出量も豊富で各温泉宿に供給されています。豊国館の場合、自家自噴の源泉があり、噴出量と湯船の数のバランスがとれていて、人の手を加えない源泉を新鮮な状態を変えないまま湯船に注がれています。万座温泉のありのままを豊国館で。

温泉紹介7

野沢温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 長野県下高井郡野沢温泉村
泉質 硫黄泉

野沢菜発祥の地で知られる野沢温泉、今回紹介するのは野沢温泉にある13カ所の共同浴場です。そこは野沢温泉村の人の共有財産で古き時代から大切に守られています。
共同浴場は地元の方々がいつも掃除を欠かさず、清潔な状態で村人からゲストの皆さんに癒しの空間を提供しています。泉質は大まかに硫黄泉ということですが、共同浴場によって微妙に泉質が異なります。色々な泉質を味わいながら湯めぐりするのもいいですね。
※入浴時の留意事項、ゲストの私たちが入浴するときは、知らない家に訪問する気持ちで控えめに感謝の心を持って入浴しましょう。そして必ず事前にかけ湯で身体を流して清潔な状態で入浴しましょう。湯めぐり時もその都度それらを繰り返しましょう。

温泉紹介8

遠間旅館

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 新潟県妙高市赤倉34−2
電話 0255-87-2028
泉質 硫酸塩泉・炭酸水素塩泉

新潟県妙高山の麓に赤倉温泉があります。ホテルや旅館が建ち並び冬季はスキーを楽しむため大勢の人が関東、関西から、また外国からも大勢訪れる赤倉スキー場。
今回紹介するのは、泉質にこだわる「遠間旅館」です。肌にやさしく潤いを与える泉質を持つ宿として人気。おすすめです。写真奥が熱湯、手前がぬる湯です。
遠間旅館を営む御主人は、温泉ソムリエ協会を統括する「家元」です。温泉を愛して全国の温泉地を廻り、その良さを世に広めた方です。温泉を通じてその喜びを人々に伝え、それを世に広げていく家元の行動力に全国の温泉ソムリエ会員、及び温泉愛好家が絶賛、私もその1人です。お世話になっています。ありがとうございます。

温泉紹介9

関温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 新潟県妙高市関山
電話 0255-86-3911(妙高市観光協会)
泉質 ナトリウム-塩化物、炭酸水素塩泉

妙高赤倉温泉から妙高山に向け曲がりくねった山道を進んで行くと関温泉があります。
古き時代「関山の湯」と親しまれ、上杉謙信の時代から知られ、謙信自ら愛した温泉としても有名な温泉です。数件の宿があり源泉は同じで立ち寄りでも入浴可能です。
写真を見てわかるように「茶褐色というかオレンジ色」です。この温泉は温泉法で掲げる泉質の他に、「その他」を感じさせる温泉です。鉄さび・鉄臭が漂う色濃い温泉で、これに似た温泉が有馬温泉の金の湯(共同浴場)にありますが、それにしても鉄湯の醍醐味を感じる温泉です。
注 タオルにこの温泉をかけると一瞬にして赤く染まります。

温泉紹介10

燕温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 新潟県妙高市燕温泉
電話 0255-86-3911(妙高市観光協会)
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩
硫酸塩・塩化物温泉

関温泉から更に奥に進んで行くと「燕温泉」が見えて来ます。数件の宿泊施設があります。
宿からさらに登ること10分燕の野湯「黄金の湯」があります。男女別になっていて解放感いっぱいの露天風呂。周りは大きな岩があり、その岩によたれかかりながら入る白濁の(にごり湯)温泉は、心身ともにリセットされそうな気分になります。
赤倉温泉・関温泉・燕温泉は妙高山の山間にあり、それぞれに泉質が異なります。
妙高山の地下深くには、いったいどんな宝物が潜んでいるのだろうと思ってしまう程不思議な温泉があります。妙高山は地元の方々を始め私達ゲストにも余りあるプレゼントをしてくれます。是非おすすめです。

温泉紹介11

平湯の湯

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯
電話 0578-89-3338
泉質 単純温泉-中性-高温泉

松本から上高地方面に走らせ、安房峠からも安房トンネルからもアクセス可能です。
とにかく平湯温泉方面に車を走らせます。今回紹介する温泉は、平湯温泉郷の端に位置する「平湯民族館 平湯の湯」です。泉質には単純温泉-中性-高温泉との記載ですが、その他鉄分を含んでいるのか鉄臭漂う茶褐色の温泉です。
ここは昔ながらの合掌造りの建物がいくつか点在していて、簡単な食事もできます。
高山の昔を伺い知ることができると同時に、露天風呂にも入浴できます。露天風呂の特徴はまず安房の自然を観ながら入る「含鉄温泉」は格別です。おすすめ。

温泉紹介12

濁河温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 岐阜県下呂市小坂町落合唐谷
電話 数件の宿があります(要検索)
泉質 ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩
硫酸塩温泉(その他)

御嶽山の中腹、標高1800mの位置にある「濁河温泉」。宿泊宿は数件、天空の温泉です。標高1800mの温泉地は、他に万座温泉があり夏でも涼しい環境です。
ここに来るまでは山道をひたすら走り、途中不安になるほどの道のりでした。
この温泉は、温泉成分(含鉄)が豊富で鉄の香りがする温泉は長旅の疲れを癒してくれます。また「共同露天風呂」もあり、湯量が豊富で御嶽山からの大自然の恵みを感じます。また夜間の露天風呂から夜空を眺めると、たくさんの星々が広がり澄みきった夜空に感動します。

温泉紹介13

都幾川温泉

お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 埼玉県比企郡ときがわ町大野537
電話 0493-67-0331
泉質 塩化物、強アルカリ単純温泉 ph11.3

この温泉は水素イオン濃度(ph)が11.3という国内でアルカリ濃度トップの値で世界でもごく稀な温泉です。ph7.5から弱アルカリ性、ph8.5からアルカリ性、10以上は強アルカリ性といわれていてph10を超える強アルカリ性の温泉は少なくたいへん貴重な温泉。他の施設では循環・濾過塩素消毒と手の加えたアルカリ泉が多い中、ここでは強アルカリ泉をかけ流しています。
アルカリ性の温泉はつるつる、ヌルヌルと化粧水のような入浴感です。ここの温泉は特に濃度が濃く、肌に石鹸を塗ったような不思議な温泉で余分な皮脂を取り除き、角質をやわらくするはたらきがあるため「すべすべと滑らかな肌」をつくるといわれています。見た感じ無色透明ですが、入浴した瞬間「・・・うわ~なに これ」と驚きます。  ご体験を!