東北の温泉
東北には様々な泉質の温泉がたくさんあります。
珍しい泉質の温泉や景色風情豊かな温泉地、日本海側、山間部と太平洋側とそれぞれに泉質の異なる名湯が存在し私たちを楽しませてくれます。
今回はその一部を紹介します。
恐山温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 青森県むつ市田名部宇曽利山3−2
電話 0175-22-3825
泉質 硫化水素含有酸性緑ばん泉
下北半島の大間漁港近くにある、日本三大霊場の一つ恐山。霊場内には共同浴場があり冷抜の湯(男湯)・古滝の湯(女湯)・薬師の湯(男女交代)・花染の湯(混浴)の4つの温泉が湧き出ています。硫黄臭の酸性泉は鉄分を含みポカポカと温まり心地よい温泉です。また恐山の霊場内にあるので何とも神秘的な感覚を同時に味わうことができます。
恐山に温泉?と驚かれますが入山者多い中、温泉に気づかないのか意外と温泉に入る人が少ないので、のんびり温泉を楽しむことができます。霊場内に入る時は必ずタオルを持参しましょう。素晴らしい温泉が待っています。本州最北の貴重な温泉です。
酸ヶ湯温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 青森県青森市荒川字南荒川山国有林小字酸湯沢50
電話 017-738-6400
泉質 酸性硫黄泉
八甲田山山中の一軒宿「酸ヶ湯温泉」、硫黄を含む酸性泉は極上のにごり湯として訪れる人を長年癒してきました。標高890mに建つ酸ヶ湯温泉は、登山客や湯治客等に人気が高く年間通じて賑わっています。
豊富な湯量と各種効能から県外など遠くからの訪問者も多く、特に名物「千人風呂」は人気が高く、その解放感いっぱいの広さに、思わず手足を思いっきり伸ばしたくなります。宿も完備されているので、一度は行って見たい湯処です。
不老不死温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
電話 0173-74-3500 (代)
泉質 含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉
日本海側の黄金崎の波打ち際の岩場に露天風呂を構える不老不死温泉。手前には小金崎から日本海大海原を一望できる宿泊施設があります。青森県の温泉地の中で一度は行って見たい温泉です。
不老不死温泉で真っ先に眼に飛び込むのは、やはり「岩場のひょうたん型の露天風呂」です。
温泉の色は茶褐色で鉄分の含んだ塩化物泉です。ここは泉質だけでなく大自然を目の前に入る温泉、言葉にならない感動があります。まさに転地効果絶大です。夕方になると写真上の水平線に太陽が沈み、それを見るために夕方露天風呂は混雑します。大自然ありがとう。
玉川温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢
電話 0187-58-3000
泉質 酸性泉
秋田県焼山(活火山)周辺には、硫黄を含んだ温泉がたくさんあります。ふけの湯や後生掛温泉等々、焼山から噴出される温泉がいつしか温泉街道と名付けられ、その街道沿いに「玉川温泉」があります。玉川温泉の泉質は強酸性泉で肌の弱い人には刺激が強くピリピリします。
参考、玉川温泉の大墳から湧きだす湯量は毎分9,000L、 ph値1.05 強酸性、一か所から湧きだす湯量としては日本一。ph値1.05の値も酸性度日本一。
乳頭温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
電話 0187-46-2139
泉質 含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉(硫化水素型)
秋田県仙北市、乳頭温泉郷の中に「乳頭温泉鶴の湯」があります。白湯、黒湯、中の湯、滝の湯と4種類の温泉があり微妙に泉質が異なっています。乳頭温泉郷の中では人気の宿で各地から温泉愛好家が訪れます。
冬季は豪雪地帯なので車での訪問は気合が必要ですが、雪の中の露天風呂は格別です。
一度は行って見たい名湯です。
後生掛温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 秋田県鹿角市八幡平熊沢国有林
電話 0186-31-2221
泉質 酸性硫黄泉
八幡平アスピーテラインを進むと活発な火山活動の焼山が見えてきます。周辺には白煙が立ち込め、そこに見えてくる「後生掛温泉」、焼山の反対側には酸性泉の玉川温泉があり、焼山のつぶやきによって温泉の泉質変わる。ここは硫黄を含んだ白濁の温泉です。
ここは、硫黄泉・泥湯等々その種類も豊富でいろいろな温泉を楽しむことが出来ます。
地元の方々を始め県外からの湯治目的での訪問客が多く人気の宿です。近くには紺屋地獄があり大自然の鼓動を感じさせてくれます。おすすめの温泉地です。
国見温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉
電話 019-692-3355 (転送電話)
泉質 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉
雫石から国道46号線を田沢湖方面に向う途中の山間に「国見温泉」があり、石塚旅館と森山荘の2件の宿があります。今回は石塚旅館を紹介します。写真を見てください。鮮やかな緑色の温泉・・・国内では特殊な湯質のため温泉マニアから注目されている温泉です。
また湯治で訪れる人も多く、一度は足を運んでいただきたい国見温泉です。
どうしてこのような色をいているのか不思議です。調べたところ源泉から浴槽に導入される過程で多硫化イオン(黄色)が生成され、炭酸カルシュウムや硫黄の微粒子により青い光が散乱。その二つの機構が重なって緑色に見えるそうです。また太陽の光が強い夏の日差しの時にはあざやかな緑色になるそうです。私はここまで鮮やかな色の温泉は他に見たことありません。
鉛温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★
住所 岩手県花巻市鉛字中平75-1
電話 0198-25-2311 (代表)
泉質 単純温泉
花巻温泉郷からさらに車を走らせると大沢温泉が見えて来ます。さらに奥地へ進んで行くと「鉛温泉 藤三旅館」が右手に見え一軒宿です。この宿は旅館部と自炊部の2つに分かれていて、自炊部では主に湯治目的の人が利用しています。
今回紹介する温泉は、この宿の内湯にある「白猿の湯」です。深さが1m25cmあり日本一の立ち湯といわれています。天然岩をくり抜いて作った浴槽の底から新鮮な温泉が湧き出てくる魅力です。かなり深いので入浴時注意が必要です。
夏油温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★
住所 岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22
電話 090-5834-5151
泉質 ナトリウム・カルシウム塩化物泉
秋田自動車道北上西インターから車で約1時間の山間奥地に瀬美温泉があります。さらに進んでいくと夏油高原スキー場が見えてきます。その先は道が狭くなり曲がりくねった山道をいくと突当りに「夏油温泉」があり数件の温泉宿が見えて来ます。
今回は夏油温泉の元湯夏油の「大湯」を紹介します。元湯夏油宿泊施設には内湯・露天風呂合わせて7つの温泉があります。中でも奥地にある「大湯」温泉は岩場の隙間から熱い 温泉が湧いていて、目の前の清流を眺めながらの入浴は格別です。
滝の湯
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 宮城県大崎市鳴子温泉湯元84
電話 0229-83-3441
泉質 含硫黄・ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄-硫酸塩泉
低張性酸性高温泉
鳴子温泉といえば、様々な泉質の温泉で知られています。
(単純温泉・硫黄泉・二酸化炭素泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉・含鉄泉・酸性泉・硫酸塩泉)と8種の泉質を楽しむことができ、放射能泉・含ようそ泉を加えれば国内のすべての泉質になります。国内の8割の泉質を持ち合わせる鳴子温泉は東の横綱と言われています。中でもおすすめは滝の湯(写真)です。鳴子温泉に行ったら是非とも入ってほしい共同浴場(滝の湯)、
おすすめです。 入浴料150円
東鳴子黒湯
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣33-1
電話 0229-83-4488
泉質 鉄天然ラジューム泉
鳴子温泉郷の手前に東鳴子温泉があります。今回紹介するのは「高友旅館の内風呂」「黒湯」です。泉質を見ると鉄天然ラジューム泉とありますが、あまり聞き慣れない泉質ですが、ここは脱衣所からコールタール臭が漂います。浴室に入るとさらにその臭いがきつくなり度肝を抜きます。黒く濁った温泉はコールタール臭の温泉でした。
熱湯とぬる湯があり、不思議な温泉に温泉マニアからは絶賛され各地から訪れます。
油の温泉「豊富温泉」と肩を並べる温泉がこの東鳴子高友旅館にありました。
とにかくその泉質に驚きます。是非体験を!
奥山旅館
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 秋田県湯沢市高松泥湯沢25
電話 0183-79-3021
泉質 単純硫黄泉。酸性-鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉
秋田県湯沢市内、須川インターから泥湯方面に車を走らせること約50分ほどの山間に建つ一軒宿です。温泉は自家源泉で濃厚な硫黄泉を味わうことができます。
この周辺には川原毛地獄、さらに川原毛大湯滝と地面から温泉が湧き出ている箇所が数か所あり火山活動の活発さを感じます。
火山活動、つまり危険と隣り合わせの温泉は極上の温泉として知られ、国内にはそうした温泉は多数存在します。
※2019年4月新たな開業に向けて現在一部施設を閉鎖しておりますが、日帰り入浴は可能です。
蔵王大露天風呂
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 山形県山形市蔵王温泉荒敷853−3
電話 023-694-9417
泉質 含硫化水素強酸性緑礬明礬泉(旧)
蔵王と言えば宮城県側、また山形県側とありますが、今回は山形県側からの紹介です。
冬季はスキー場としても知られ、地蔵岳からの樹氷はその雄大さに目を奪われます。
蔵王温泉はその山間に位置し硫黄泉と強い酸性泉のコラボレーションを味わうことができる名湯です。中でもとても開放的な「蔵王大露天風呂」が人気です。
大自然のつぶやきを肌で感じながらの露天入浴は日頃の疲れが吹っ飛んでしまいそうです。
肌への刺激が強い泉質のため、休憩しながらの「時間浴」をおすすめします。
玉梨温泉
お気に入り度 ★ ★ ★ ★ ★
住所 福島県大沼郡金山町玉梨横井戸2786
電話 無 (共同浴場)
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
福島県南会津金山町の玉梨という地区には数件の温泉宿があります。今回紹介の温泉は「玉梨共同浴場」です。国道400号線から川を渡ったほとりにある小さな小屋、男女別になっていて金額は「寸志」となっています。
この温泉は強い鉄さび臭と油のようなものが浮いていて、泉質外の地下物質を感じる温泉です。小さな共同浴場ですがまさに「鉄温泉」おすすめです。しかし分かり難い所にありますので頑張って見つけてください。 まさかあの小屋・・・そこです。(参考まで)